goldeneggs-investment’s diary

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TBS(9401)が描く「ドラマ・映画・配信」の多角展開エコシステムとその収益性

 

 

 

 

 

 

テレビ局の未来は「グローバルIPにある:TBSホールディングス(9401)が東宝・韓国タッグで仕掛ける「実写コンテンツ」輸出戦略の深層

 

 

「日の丸コンテンツ」の限界突破。TBSの挑戦は「日韓タッグ」にあり

日本の主要なメディア・コンテンツ企業であるTBSホールディングス(9401)が、今、日本のコンテンツ市場の常識を覆す、極めて戦略的な一歩を踏み出していることをご存知でしょうか。

それは、韓国企業や東宝といった強力なパートナーと「日韓タッグ」を組み、実写作品を共同制作し、海外市場(グローバル)を本格的に狙うという戦略です。動画配信サービス(OTT)の普及により、コンテンツが国境を越えて視聴者に届く時代、TBSは国内の広告収入に依存するビジネスモデルから脱却し、「アジア発グローバルIP(知的財産)企業」への転身を目指しています。

投資家の皆さんであれば、「なぜ、TBSは今、韓国とのコラボレーションを強化するのか?」「この日韓タッグは、Netflixやディズニープラスといった巨大OTTに対してどう機能するのか?」「実写作品グローバル展開が、TBSの株価収益構造をどう変えるのか?」と、その背景にある緻密な経営戦略を知りたいと思われるはずです。この記事では、TBSの壮大な挑戦を徹底的に解説していきます。同社の企業セグメントの特性から、グローバルIP戦略の真の価値、そして日韓タッグによるクリエイティブ・シナジーまで、掘り下げて考察していきます。

 

 

 

 

 

 

TBSホールディングスの企業セグメント:「メディア」を核とした多角化モデル

TBSホールディングスは、テレビ・ラジオ放送を中核としつつ、不動産やコンテンツ事業を多角的に展開するメディアコングロマリットです。

 

1. メディア・コンテンツ事業(主力)

  • 事業の中核: テレビ放送(地上波、BS、CS)、ラジオ放送、そしてそれらのコンテンツ制作・販売を行います。

  • 収益構造: 依然として地上波の広告収入が最大の収益源ですが、近年は番組販売、配信権販売、イベント事業といった非広告収入の強化が急務となっています。

 

2. ライフスタイル事業

  • 事業構成: テレビ通販、物販、不動産賃貸事業など、メディアの顧客基盤優良な不動産アセットを活かした事業が含まれます。

 

3. その他事業

  • 戦略的意義: TBSは、赤坂に広大な土地(TBS赤坂ACTシアターなど)という優良な固定資産保有しています。この不動産アセットからの安定的な賃貸収入は、メディア事業のリスク(広告収入の不安定性)をヘッジする役割を果たしており、投資原資としても重要です。

  • 戦略的転換: 今回の「日韓タッグ」戦略は、メディア・コンテンツ事業の収益構造を「国内依存型」からグローバルIP展開型」へと転換し、IP(知的財産)の価値を最大化することで、企業価値全体の底上げを目指すものです。

www.tbsholdings.co.jp

 

 

 

 

 

 

グローバルIP戦略の最重要テーマ:「日韓タッグ」の経済合理性

TBSが東宝韓国の制作陣と組むことは、単に話題性だけではなく、日本のコンテンツ産業が世界市場で勝つための、極めて現実的で高い経済合理性を持つ戦略です。

 

1. 「韓国のノウハウ」で日本のIP価値を最大化

  • 制作ノウハウの活用: 韓国の制作陣は、「K-ドラマ」の世界的成功を通じて、ハリウッドにも匹敵するクオリティ、グローバル市場で受ける脚本構成、そして効率的な制作体制(プロダクション・バリュー)といった、世界的なノウハウを蓄積しています。

  • 専門的視点: TBSは、優秀な日本の原作(マンガ、小説など)という「強力なIP」を保有していますが、その「実写化」において、世界市場で戦えるクオリティとスピード感が課題でした。日韓タッグは、日本のIPと韓国の制作ノウハウを融合させ、「グローバル標準」のコンテンツを生み出すためのショートカットとなります。

 

2. 東宝との連携による「コンテンツ・エコシステム」の構築

  • 映画・ドラマの連動: 東宝は、映画配給アニメ・特撮において国内最強の地位にあります。TBSが東宝と組むことで、共同制作したIPを、テレビドラマ、映画、配信、そしてリブート作品といった多岐にわたるフォーマットで展開する「コンテンツ・エコシステム」を構築できます。

  • リスク分散と資金調達: 共同制作は、制作資金のリスクを分散させるだけでなく、両社の資金力を結集させることで、過去に例を見ない大規模な制作費を投じることが可能になり、グローバル市場で戦えるスケール感を実現します。

kabutan.jp

 

 

 

 

 

OTT時代における「実写コンテンツ」の収益インパク

なぜ、TBSは実写作品に注力するのでしょうか。これは、動画配信サービス(OTT)の時代において、IPが生み出す収益構造が大きく変化したことに起因します。

 

1. 「IPの二次利用」による安定収益(ストック収益)

  • 配信権の売却: 従来のテレビ放送は広告収入というフロー収益が主でしたが、グローバルOTT(NetflixAmazon Primeなど)への配信権を販売することで、長期にわたる安定的なストック収益を確保できます。

  • コンテンツの資産化: 特に実写ドラマは、アニメと異なり、海外でのローカライズコストが低く、世界共通の感情やテーマを扱いやすいため、世界での需要が安定しています。TBSは、制作したコンテンツを「貸し出す資産」として捉えることで、バランスシート上のIP価値を高めようとしています。

 

2. 日韓スターの相互活用による「アジア需要」の取り込み

  • キャスティングの魅力: 日韓共同制作の作品に、両国の人気俳優を起用することは、「日本人ファンには大変うれしい」という記事にある通り、日韓双方のコアなファン層を一気に取り込むことができます。

  • 専門的視点: アジア市場全体で、日本と韓国のコンテンツは高い人気を誇ります。この両国のスターパワーを融合させることで、中国、東南アジアといった巨大市場の需要を効率的に取り込み、コンテンツの販売地域収益規模を飛躍的に拡大させることが可能になります。

 

 

 

 

 

 

顧客体験としてのストーリー:「日韓ドラマ」が変えた私の週末

フィクションのストーリーです。

私は、週末になると必ず海外ドラマや映画を鑑賞するコンテンツ好きの会社員です。特に最近は、Netflixで配信されるK-ドラマのクオリティの高さに圧倒されていました。

そんな私が先日、TBSと韓国の制作陣が共同制作した日韓ドラマを視聴し、大きな衝撃を受けました。物語の舞台は日本でしたが、映像の色彩、カメラワーク、そして感情表現の深さが、従来の日本のドラマとは一線を画していました。主演の一人である韓国人俳優が、日本の浴衣姿犬との戯れる姿を披露するシーンは、まさに記事にあった通り、「日本人ファンにはたまらない」ものでした。

私はその作品を観終わった後、すぐにSNSで感想を共有しました。すると、韓国の友人も「日本の俳優が韓国語で少し話すシーンが良かった」「韓国でも高評価だ」と盛り上がり、日韓のファン同士で熱い議論が交わされたのです。

この体験を通じて、私は「国境を越えたコンテンツの力」を肌で感じました。TBSが目指しているのは、単に「韓国風のドラマ」を作ることではなく、「日韓の強みを掛け合わせ、アジア全体のファンが共感できるグローバルスタンダードの作品」を生み出すことなのだと理解しました。このクオリティの作品が次々と生まれるのであれば、日本のコンテンツ産業の未来は非常に明るいと感じました。

 

 

 

 

 

 

まとめ:TBSホールディングス(9401)は、「IPのグローバル化」で企業価値の再定義を目指す

TBSホールディングス(9401)が推進する東宝や韓国との「日韓タッグ」による実写作品共同制作戦略は、広告収入依存からの脱却と、グローバルIP企業への転身を目指す、極めて重要な経営戦略です。

この戦略は、日本の強力なIP韓国のグローバル標準制作ノウハウを融合させることで、世界市場で戦える高品質な実写コンテンツを効率的に生み出します。そして、OTTへの配信権販売を通じて、非広告による安定したストック収益を積み上げ、事業構造を高収益型へと転換させます。

投資家の皆さんにとって、TBS HDは、優良な不動産アセットという安定基盤を持ちつつ、「コンテンツのグローバル化という明確な成長ドライバーを持つ、非常に魅力的な銘柄です。この「日韓タッグ戦略」が、今後どのようにアジア市場、そして世界市場で成功を収め、企業価値の向上に繋がるか、その動向を注視していくことで、その変革の軌跡を実感できるはずです。

 

 

あくまで個人的な見解であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己責任で行ってください。

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 


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