goldeneggs-investment’s diary

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「ホルムズ海峡」が株価を動かす! INPEX(1605)投資に不可欠な地政学分析

 

 

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原油高騰で株価急騰!】INPEX(1605)年初来高値更新の深層:エネルギー大手の事業セグメントと地政学リスクの読み解き方

今回は、石油・天然ガス開発のリーディングカンパニーである株式会社INPEX(インペックス 1605)に焦点を当てます!

INPEXって何の会社?」「原油価格が上がるとINPEXの株価も上がるの?」「中東のニュースがどうして日本の株に影響するの?」

INPEXは、日本最大の石油・天然ガス開発企業として、世界中でエネルギー資源の探査、開発、生産、そして供給を手掛けています。私たちの生活に不可欠な電気やガスの安定供給を支える、まさに「エネルギーの要」と言える存在です。そして、2025年6月23日INPEXの株価が年初来高値を更新しました。これは、中東情勢の緊迫化(「米のイラン攻撃」という報道の直接的な影響かは定かではないものの、地政学リスクの高まりが背景にあると推測されます)を受けて、国際的な原油価格、特に米国のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物が一時的に急騰したことに起因しています。



 

本稿では、まずINPEX多岐にわたる企業セグメントがどのような事業で構成され、どのようにエネルギーを供給しているのかを分かりやすく解説します。その上で、なぜINPEX株がこのような地政学リスクに敏感に反応し、原油関連銘柄として注目されるのか、その背景にあるエネルギー市場の特性、INPEXの強み、そして将来への期待まで、多角的に掘り下げて分析していきます。世界のエネルギー情勢とINPEXのビジネスがどのように連動しているのかを理解し、皆さんの投資を検討上での材料として一助になれば幸いです。

 

 

 

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INPEXの企業セグメント:世界のエネルギーを支える多角的な事業展開

INPEXは、その名の通り、国際石油開発帝石(International Petroleum Exploration)から来ており、石油・天然ガスを中核としたエネルギー事業をグローバルに展開しています。INPEXの事業は、単に地面から資源を掘り出すだけではありません。探査から生産、さらには供給、そして再生可能エネルギーへの取り組みまで、非常に幅広い範囲をカバーしています。これが、INPEX 事業セグメントの全体像です。

1. 石油・天然ガスの探査・開発・生産事業:エネルギーの源流を掘り起こす

INPEXの最も中心的な事業が、世界の各地で石油や天然ガスを探し、掘り出し、生産する「上流事業」と呼ばれるものです。これが、INPEX 石油開発INPEX 天然ガスといったキーワードで検索される理由です。

  • 探査(Exploration): 地質調査や地震探査などを行い、石油や天然ガスが埋蔵されている可能性のある場所(鉱区)を探し出します。非常に高い専門知識と技術、そして多大な初期投資が必要なフェーズです。成功すれば大きなリターンが期待できる一方で、失敗のリスクも伴います。
  • 開発(Development): 埋蔵が確認された鉱区で、実際に石油や天然ガスを生産するための設備(掘削井、生産プラットフォーム、パイプラインなど)を建設します。海底油田など、過酷な環境での大規模プロジェクトが多く、高度なエンジニアリング能力が求められます。建設期間も長く、数年から十数年を要することもあります。
  • 生産(Production): 開発された設備を使って、実際に石油や天然ガスを地上に汲み上げ、処理し、出荷するフェーズです。安定的に、そして効率的に資源を生産することが、INPEXの収益の源泉となります。生産された原油天然ガスは、国際市場で取引され、世界中のエネルギー需要を満たします。

INPEXは、日本だけでなく、オーストラリア、インドネシアアブダビUAE)、カザフスタンなど、世界20カ国以上で約70のプロジェクトを展開しています。特に、オーストラリアのイクシスLNGプロジェクトは、日本にとって非常に重要な天然ガスの供給源であり、INPEXの主力プロジェクトの一つです。同プロジェクトは2018年に生産を開始し、安定的なLNG供給に貢献しています。

2. LNG事業:クリーンエネルギーを世界へ届ける

液化天然ガスLNG)は、天然ガスを-162℃まで冷却して液化したものです。体積が大幅に小さくなるため、タンカーで大量に輸送することが可能になり、世界のエネルギー供給において重要な役割を担っています。

  • 液化・輸送・販売: INPEXは、天然ガスを液化する設備(LNGプラント)への投資や、LNGタンカーによる輸送、そして世界各地の需要家への販売まで手掛けています。天然ガスは、石油に比べて燃焼時のCO2排出量が少なく、よりクリーンなエネルギーとして注目されており、発電用燃料や都市ガス原料として広く利用されています。
  • 日本への安定供給: 日本はエネルギー資源に乏しい国であり、LNGは電力の約半分を賄う重要なエネルギー源です。INPEXは、長期契約を通じて日本へ安定的にLNGを供給し、日本のエネルギー安全保障に貢献しています。これにより、電力会社やガス会社は安定した燃料調達が可能となり、私たち消費者の生活が支えられています。

3. 再生可能エネルギー事業:未来のエネルギーへの挑戦

INPEXは、2050年カーボンニュートラル社会の実現に向けて、再生可能エネルギー事業への取り組みも強化しています。これは、既存の石油・天然ガス事業で培った技術力や知見を活かしつつ、事業ポートフォリオの転換を図る重要な戦略です。

  • 地熱発電: 日本は火山国であり、地熱資源が豊富です。INPEXは、地熱資源開発で培った探査・掘削技術を活かし、地熱発電の開発にも積極的に取り組んでいます。地熱発電は、天候に左右されにくい安定した再生可能エネルギーとして期待されており、日本のエネルギーミックスにおける重要性が高まっています。
  • 洋上風力発電: 広大な海洋空間を利用する洋上風力発電は、日本において大きなポテンシャルを秘めています。INPEXは、国内外で洋上風力発電プロジェクトへの参画や技術開発を進めています。基礎部分の設置や送電網の構築など、石油・天然ガス開発で得た海洋工事のノウハウが活かされています。
  • CO2の分離・回収・貯留(CCUS/CCS): 石油・天然ガス生産で発生するCO2を回収し、地下の貯留層に圧入・貯留する技術(CCUS/CCS)の開発にも力を入れています。これは、既存の化石燃料事業の脱炭素化を進める上で重要な技術と位置づけられており、将来的なカーボンニュートラル実現に不可欠な技術とされています。
  • 水素・アンモニア: 次世代のクリーンエネルギーとして期待される水素や、それを効率的に輸送できるアンモニアの製造・サプライチェーン構築にも取り組んでいます。再生可能エネルギー由来の「グリーン水素」や、CCUS/CCSと組み合わせた「ブルー水素」の開発を通じて、新たなエネルギー供給源を創出しようとしています。

4. その他事業:多様な技術と知見を活かす

INPEXは、上記以外にも、石油・天然ガス開発で培った高度な技術やノウハウを活かして、様々な関連事業を展開しています。

  • メタンハイドレート開発: 日本周辺の海底に豊富に存在するメタンハイドレートの商業化に向けた研究開発も行っています。これは、日本の将来的な国産エネルギー源として期待される分野です。
  • 技術サービス: 探査や開発で得た地質学的知見や掘削技術、プロジェクトマネジメント能力などを活かし、他社への技術コンサルティングなども提供しています。これにより、自社の技術を収益化し、業界全体の発展にも貢献しています。

www.inpex.com

 

 

 

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なぜINPEX株は地政学リスクに敏感なのか? 原油市場の特性と株価の連動性

2025年6月23日、INPEX株が年初来高値を更新した背景には、「米のイラン攻撃、原油関連銘柄に買い」という報道が示すように、地政学リスクの高まりがありました。これは、INPEXのような石油・天然ガス開発企業が、原油価格の変動に極めて敏感に反応する特性を持つからです。これが、INPEX 株価 高値原油関連銘柄 買いWTI 先物地政学リスク 原油といったキーワードで検索される理由です。

1. 原油価格とINPEXの収益構造:直接的な影響と感応度

  • 原油価格が直接収益に影響: INPEXの主な収益源は、自らが生産した石油や天然ガスを販売することです。これらのエネルギー資源の価格は国際市場の需給によって決まります。特に原油価格は、INPEXの売上高や利益に直接的に大きな影響を与えます。INPEXのIR資料(2024年5月に公表された2023年度決算資料や、2025年2月公表の2024年度の通期見通しなどから推測)によれば、原油価格の変動が1バレルあたり、年間で数十億円規模の純利益変動要因となるという試算が公表されていることが多いです。これは、同社の業績が原油価格に強く連動することを示しており、投資家が原油価格の動向を最も重要な指標の一つとして注視する理由です。
  • WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物: 記事に記載のあるWTI先物は、ニューヨーク・マーカンタイル取引所NYMEX)で取引される米国の代表的な原油価格指標です。国際的な原油価格の動向を示すバロメーターとして広く認識されており、中東のブレント原油先物と並んで重要な指標です。WTIが急騰したということは、国際的な原油市場全体に買い圧力がかかったことを意味し、これがINPEXの株価上昇に直結しました。

2. 地政学リスクと原油価格の連動性:心理的・物理的影響

  • 中東情勢の緊迫化と供給不安: 中東地域は、世界の石油埋蔵量の約半分、天然ガス埋蔵量の約4割を占める、極めて重要なエネルギー供給地です。この地域での紛争や緊張の高まりは、原油の生産や輸送が途絶える可能性(供給不安)を市場に強く意識させ、原油価格を押し上げる要因となります。今回の「米のイラン攻撃」という報道(仮にその内容が不正確であったり、限定的であったとしても)は、市場が地政学リスクを強く意識した結果、原油価格に「リスクプレミアム」が乗った典型的な例と言えます。
    • 特に、世界最大の石油輸送のチョークポイント(地理的なボトルネック)であるホルムズ海峡は、世界の海上原油輸送量の約20%、LNG輸送量の約30%が通過する重要航路です。この海峡の安全保障が脅かされるような事態は、原油価格に壊滅的な影響を与える可能性があります。
  • 投機的買いとヘッジファンドの動向: 地政学リスクが高まると、実際に供給が途絶えなくても、将来の供給不安から投機的な買いが入り、原油価格が急騰することが多々あります。ヘッジファンドなどの機関投資家が、リスクヘッジや利益獲得のために原油先物を買い入れる動きも、価格上昇に拍車をかけることがあります。市場参加者がリスクを織り込む形で価格に反映されるため、INPEXのような原油生産企業の株価もこれに連動して上昇する傾向があります。

3. 脱炭素社会への移行期におけるINPEXの立ち位置と戦略

  • 短期的な収益性と長期的な戦略のバランス: 世界は脱炭素社会へと移行しつつあり、長期的に見れば化石燃料への依存を減らす方向に向かっています。しかし、その移行には時間と多大なコストがかかります。短期的に原油価格が高騰すればINPEXの収益は改善し、これは投資家にとってポジティブな材料です。同時に、同社は長期的な成長戦略として再生可能エネルギーやCCUS/CCSといった次世代エネルギーへの投資を加速させる必要があります。
  • 「責任あるエネルギー転換」の推進: INPEXは、持続可能な社会の実現と、日本のエネルギー安全保障への貢献という二つの目標を両立させる「責任あるエネルギー転換」を掲げています。これは、既存の石油・天然ガス事業で得た安定的なキャッシュフローを、再生可能エネルギーや水素・アンモニア、CCUS/CCSといった未来のエネルギー開発に再投資することで、企業価値を長期的に向上させようという戦略です。現在の原油高は、この戦略実行のための資金源を強化する機会とも言え、投資家は同社のポートフォリオ転換の進捗にも注目しています。
  • ポートフォリオ最適化とリスク管理: INPEXは、プロジェクトのリスク分散(地域、資源タイプ)に加え、生産コストの抑制や、キャッシュフローの安定化を図るためのヘッジ戦略など、複合的なリスク管理を行っています。また、財務体質の強化や株主還元の積極化も、投資家からの評価を高める要因となります。

kabutan.jp

 

 

 

 

 

日常の中の「見えないエネルギー」

フィクションのストーリーです。

私は普段、ガソリン価格が上がったとか、電気代が高くなったとか、そういうニュースは気にするけれど、それが「どこから来るのか」とか「誰が作っているのか」なんて、深く考えたことはありませんでした。INPEXという会社の名前も、株価のニュースで見たのが初めてです。

「中東のニュースで原油価格が上がって、INPEXの株が年初来高値になった」という話を聞いて、最初は「へえ」くらいにしか思わなかったんです。でも、この記事を読んで、INPEXが世界中で石油や天然ガスを探して、掘り出して、それを船で運んできて、私たちのガソリンや電気、ガスになっているんだと知って、急に身近に感じられました。

だって、私が通勤で使う電車も、週末にドライブする車も、家に帰ってつけるエアコンも、夜ご飯を作るガスコンロも、全部INPEXが供給しているエネルギーの恩恵を受けているんだなって。中東で何か起きると、私たちの生活に直結するエネルギーの値段が変わるっていうのも、今までは漠然としていたけれど、INPEXのビジネスを通じて、やっとつながった気がします。

「脱炭素」とか「再生可能エネルギー」って言葉もよく聞くけど、 INPEXが太陽光とか風力だけじゃなくて、地熱発電とか、CO2を回収する技術にも力を入れているっていうのは、すごく頼もしいなって思いました。ただ石油を掘るだけじゃなくて、未来の地球のことも考えているんだな、って。

INPEXの株価が上がったのは、確かに原油価格が理由だけど、それって、私たちの生活に欠かせないエネルギーの安定供給を、この会社が頑張ってくれている証拠でもあるのかな、ってポジティブに捉えられるようになりました。普段は意識しないけれど、INPEXは私たちの暮らしを、文字通り「動かして」くれている、見えないけれど本当に大切な存在なんだな、と改めて感じました。これからは、エネルギーのニュースを見る目が変わりそうです!

 

 

 

 

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まとめ:INPEX(1605)は「日本のエネルギー安全保障と未来を担う戦略的プレーヤー」

株式会社INPEX(1605)は、日本最大の石油・天然ガス開発企業として、世界の様々な地域でエネルギー資源の探査・開発・生産を手掛け、その資源を日本を含む世界各国に供給しています。LNG液化天然ガス)事業を通じて日本のエネルギー安全保障に貢献する一方で、再生可能エネルギーCCUS/CCSといった次世代技術への積極的な投資を進め、持続可能な社会の実現にも貢献しようとしています。

特に注目すべきポイントは以下の通りです。

  1. 原油価格と地政学リスクへの高い連動性:

    • INPEXの業績は、国際的な原油価格の変動に直接的かつ大きく影響を受けます。中東情勢の緊迫化など地政学リスクが高まると、原油供給不安から価格が高騰し、INPEX株もこれに連動して上昇する傾向があります。これは、同社の特性を理解する上で非常に重要な要素です。投資家は、エネルギー市場の動向だけでなく、世界の地政学リスクにも常にアンテナを張る必要があります。
  2. 既存の石油・天然ガス事業が強固な収益基盤:

    • 世界中に展開する大規模プロジェクト(特にオーストラリアのイクシスLNGなど)から安定的に石油・天然ガスを生産し、販売することで、強固な収益基盤を確立しています。これは、変動の激しいエネルギー市場において、同社が安定したキャッシュフローを創出できる根拠となっており、次世代エネルギーへの投資余力を生み出しています。
  3. 「責任あるエネルギー転換」戦略への積極的な投資とポートフォリオ変革:

INPEXは、世界情勢によってその株価が大きく変動するリスクをはらむ一方で、日本のエネルギー安全保障を担う戦略的に重要な企業であり、同時に未来のクリーンエネルギー社会への移行をリードしようとする変革者でもあります。現在の原油高は、INPEXの長期的な成長戦略を支えるための重要な「資金源」を強化する機会でもあり、今後の事業展開から目が離せません。

 

 

 

 

 

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